親子で頑張る!!塾なし中学受験に向かう心構えと注意点3つ

勉強の部屋

ハードルは高い、でも価値はあります

塾なし受験は可能か

中学受験をいろいろな事情で塾なしで…と考えているご家庭も多いことでしょう。近くに中学受験専門の塾がない、大事な習い事をやめられない、お金がない…さまざまな事情があります。
塾に通うことの最大のメリットは合格へのカリキュラムと学習量の管理にあります。さらに目指す学校の出題傾向に合わせたクラスやコースも用意されています。また、クラスメイトとの切磋琢磨という、小学生には大変効果のあるモチベーションが得られます。
つまり、この通塾をしないで中学受験をするのは、かなりハードルが高いといえるでしょう。では塾に通わないで中学受験をするのは絶対無理かといわれると、そんなことはありません。
通塾なしでも中学受験用の学習ができるツールが今の時代いろいろあるのです。
ツールについてはまた別の記事に取り上げたいと思います。

塾なし受験の心構えと注意点3つ

最も難しいのは、「子供に勉強をさせる」ことです。中高生と違って、小学生は、自ら進んで勉強に向き合うことができる子はごく少数だからです。そのため、親御様の協力は不可欠です。ただし、親子だからこそ難しい面もあります。私にも経験がありますが、親子だからこそ感情的になる場面があり、それが毎日のように繰り返されて疲れ果ててしまいました。「なんでやらないの」が口癖になっていましたね。子ども自身が中学受験に向き合わないと、この問題は解決できないのだと思います。
これから塾なしで中学受験に向かうご家庭に向けて、親御様への注意点を3つ挙げたいと思います

  1. 高すぎる目標設定をしない
    第1志望校には3割しか受からないといわれる中学受験です。高すぎる志望校設定は、本人とっても家族にとっても重荷になります。中学受験は入り口であって出口ではありません。合格だけが目標ではないと、そのようにマインドを切り替えられるようにしておきましょう。
    思ったより子供が勉強が好きで、成績が伸びてきたらまた考えればよいのです。最初から目標設定を高くしすぎないようにしましょう。
  2. 模試を受ける
    塾なしで受験をする場合、お子様がほかのライバルたちのなかでどのくらいの位置にいるのか知ることは大変に重要です。今の時代、自宅受験で受けられる模試(首都圏模試等)もありますし、無料で受けられる模試(日能研全国テスト全国統一小学生テスト等)もあります。各塾で用意されている有料の模試も受けることができます。テストと聞いて嫌がるお子様もいますが、自分の成績を見て地に足をつけて勉強できるお子様もたくさんいます。ぜひ受けてくださいね。日曜日に開催されることが多いので、模試の後、家族でおいしいランチを食べたりするのもよいですね。
  3. できたことを褒める
    親子だけで向き合って勉強すると、本当にいらいらすることが多くなります。これは私自身の経験でもあります。イライラすれば当然文句が多くなる、できて当たり前と思う気持ちが止められない。分かります、よく分かります。でも、小学生が中学受験の勉強を一歩ずつ進められることは、本当に褒められてよいことなのです。そのくらい、中学受験の勉強はハードです。
    思い出してください。お子様が生まれたとき、私たちは何を願ったでしょうか。良い学校に入れることを願ったわけではないですよね。まず健康に幸せに育ってほしいと願ったはずです。そのお子様が、なんとこんな難しい勉強に取り組もうとしている…それだけで褒められてよいことだと思います。計算ができたら褒める、漢字書けたら褒める、叱るのはその後にしましょう。親御様自身も、お子様が成長できたと思ったら自分にご褒美をするのもいいですよね。
    ちなみに、子供たちから「わたしって、褒められて伸びるタイプなんだよね」と自己PRを聞かされるのは日常茶飯事です。子どもたちは、褒められたいと思っているんです。

本当の価値

合格することに価値があるのは間違いありません。すべてのご家庭がそれを目標にしています。
円満に受験が終了できるのは、主に第1志望校・第2志望校に合格できたご家庭で、そうでないご家庭では主に親御様のほうにしこりを残して終了することが多いです。お子様自身は大人より精神がずっとタフで柔らかく、一時は落ち込んだりしてもすぐに新しい環境に希望をもって歩みだします。
子供の成長は早く、親の言うことを素直に聞いて実行する期間も長くはありません。親にとっては、その短い期間に中学受験を通じて深くかかわり、ともに笑ったり泣いたりする経験ができたことこそが真の価値だと私は考えます。これは綺麗ごとではなく、本当にこの先言うことを聞かなくなるからです(笑)
子供にとっては、中学受験で勉強し続けた経験そのものが価値であると思います。勉強することは得になりこそすれ、損することはありません。中学、高校と勉強は続いていくので、勉強をどうやって進めるか、課題をどうやってこなすかを自分なりに分かるようになっていることも大変価値があります。
中学受験はスタートであり、ゴールではありません。このことを折に触れて思い出していただけると嬉しいです。

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